苦しい
生と死の間には苦しみしかない。
ある時、生まれつき障害を持つことに向き合う機会を与えられたけど、何度熟考しても、結論はそこに至る。
サマセット・モームの『人間の絆』のことを考える。
主人公フィリップは、足に障害を持ち、幼くして親を亡くし、人生の意味について考え続けている。
そして東方の王様の逸話を思い出す。
この王は、人生とは何かを知ろうと願い、ある賢者に、その答えとなる書を注文する。
賢者は、膨大な書物の中から500巻に及ぶ書を用意した。
しかし、王は、国事多忙なため、賢者に要約を命ずる。
20年後、50巻まで書を要約したが、高齢になった王には読み切れない。
さらに20年後、賢者は、1巻にまとめた書を持参したが、王は死の床にいた。
そこで、賢者は王に、人生の意味を1行にして伝える。
「人は、生まれ、苦しみ、そして死ぬ。」
人生には意味など何も無い。
主人公フィリップは、それに気付いて救われる。
人は真剣に生きていれば必ず悩む。
無力さや小ささに苦悩する。
確かなのは、今この瞬間も、死へ近づいてることだけだ。
だからこそ、人は人を愛する。
苦しんだ分だけ、愛の深い人になる。
愛とは、相手が何を欲しているかを想像し、相手の欲しているものを与えること。
決して見返りを求めないこと。
ところが、恋愛では、どんなかたちであれ与えられている。
見返りが求められないと続かない。
無償の愛は、親が子に対する時だけかもしれない。
「愛してるから結婚したい。」
「愛してるから子ども欲しい。」
には無い。
http://twitter.com/joooeeeyyyoey
フォローやメッセージ歓迎♪
はてなスター・はてなブックマーク・コメントもすごくうれしい♪
記事を書く何よりの力になっています!