homme à femme

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苦しい

f:id:coqeut:20150626213533j:plain生と死の間には苦しみしかない。

ある時、生まれつき障害を持つことに向き合う機会を与えられたけど、何度熟考しても、結論はそこに至る。

 

サマセット・モームの『人間の絆』のことを考える。

主人公フィリップは、足に障害を持ち、幼くして親を亡くし、人生の意味について考え続けている。

そして東方の王様の逸話を思い出す。

この王は、人生とは何かを知ろうと願い、ある賢者に、その答えとなる書を注文する。

賢者は、膨大な書物の中から500巻に及ぶ書を用意した。

しかし、王は、国事多忙なため、賢者に要約を命ずる。

20年後、50巻まで書を要約したが、高齢になった王には読み切れない。

さらに20年後、賢者は、1巻にまとめた書を持参したが、王は死の床にいた。

そこで、賢者は王に、人生の意味を1行にして伝える。

「人は、生まれ、苦しみ、そして死ぬ。」

人生には意味など何も無い。

主人公フィリップは、それに気付いて救われる。

 

人は真剣に生きていれば必ず悩む。

無力さや小ささに苦悩する。

確かなのは、今この瞬間も、死へ近づいてることだけだ。

だからこそ、人は人を愛する。

苦しんだ分だけ、愛の深い人になる。

 

愛とは、相手が何を欲しているかを想像し、相手の欲しているものを与えること。

決して見返りを求めないこと。

 

ところが、恋愛では、どんなかたちであれ与えられている。

見返りが求められないと続かない。

 

無償の愛は、親が子に対する時だけかもしれない。

「愛してるから結婚したい。」

「愛してるから子ども欲しい。」

には無い。

 

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