愛を説く
愛とは、相手が何を欲しているかを想像し、相手の欲しているものを与えることである。
それゆえ、悩みは尽きない。
そして、愛は説かれる。
愛について想いを巡らせる時、1人の人物を思い出さずにはいられない。
その人物とは今東光大僧正だ。
直木賞作家・参議院議員・天台宗No2などの経歴を持つが、その魅力は肩書きではとても表現できない。
以下、愛について、今東光大僧正を通じて記す。
1.極道辻説法
人間愛で溢れるこの書籍は、1973年から「週刊プレイボーイ」に連載された人生相談コーナーを基にしている。
例えば、
♂「彼女はSEXの時、後背位をすごく嫌がるんです。俺は後背位の方が好きなんですが、彼女がやらせてくれません。大僧正は正常位と後背位とでは、どちらが好きですか?」
今「オレ、両方とも好きだよ。若い娘さんはみんなバック嫌がるんだな。動物みたいでいやだって。でも、実際は、ちっとも恰好なんか悪くなくって、とっても眺めはいいんだよな。だから『キミの美しい背中を見るとますます興奮できるからバックでやらせてよ』とかゴマすりゃあいいんじゃないか。要するに、そんな恰好気にしないように、女を教育すりゃあいいんだ。」
珠玉の言葉には悪意が無く、本質を鋭く突いてくる。
大僧正は川端康成の大親友であり、文壇の内情にも精通しており、森鴎外・夏目漱石・ジャン=ジュネなどの作家に関する言及も面白い。
愛に悩んだら、これらの書籍を手に取ってみてほしい。
2.瀬戸内寂聴さん
大僧正は、瀬戸内寂聴さんの師匠であり、名付け親でもある。
2人のやり取りは、
瀬戸内「自分は女に生まれて可愛い娘時代があった。それから恋愛したり結婚したり、子どもも産んで、娘から母になった。今度その娘が嫁に行くことになった。私としてはできるだけのことはしたつもりだ。いずれは孫ができて、私はおばあちゃんになるだろう。そう考えてくると、私は女としてすることはもう何も残っていない。これからは、私は余生を仏法に生きていきたい。そのためには姿も変えて、徹底的にやってみたいと思う。」
今「その気持ちはよくわかる。大変論理的にも立派な話だし。おやんなさい。」
また、
今「彼女はオレの気持ちも分かり、オレも彼女の気持ちが分かって、付き合っているわけだ。彼女はオレのことを『父さん、父さん』って言ってる。オレは『お兄さんって言え』って言ってるんだけど(笑)」
とも語っている。
師弟愛で溢れている。
3.遊戯三昧
「遊戯」とは 心に任せて自由に振る舞うこと。
「三昧」とは夢中になって浸りきること。
極道辻説法もこの言葉から始まっている。
♂「青春とは何か?勉強か、スポーツか、遊びか、恋愛か?」
今「四文字だけ教えてやる。それは『遊戯三昧』という言葉だ。青春も人生も人間も、遊戯三昧の境地にならにゃあ、真の人生も人間も青春もわかりゃあしねえんだ。だから大いに遊べ。没頭しつくして、とことんやれば必ず何かがある。だからそこまで行け!」
遊びの果てに真実があると説く。
以上、愛について記したが、大切なのは、愛にhow-toは通じないということだ。
how-toでは無い模倣が愛に通じる一助となる。
この事については、
に記した。
男女の愛も、師弟愛も、親子の愛も、根本は同じだ。
与えることを躊躇わず、幸せになろう。
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